障がいを受け入れる〜考え方を変えると息子が伸びた〜

成長日記

障がいを受け入れる〜考え方を変えると息子が伸びた〜

息子のりんは2歳半で自閉症スペクトラムの診断がつきました。

その時はショックという簡単な言葉では片付けられないほどの気持ちでしたが

時間が経つにつれて、この子を何とかしてしなければ…という思いが強くなりました。

今思えばその時は障害を受け入れられずにいました。

障がいを持っていても個性だと思えるくらい伸ばしてあげようという気持ちが強かったです。

診断がついてから集団療育を受けることになるのですが、実際にはそんなに甘くはありませんでした。

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集団療育での様子

通っていた療育は毎日母子通園でした。

現実を毎日叩きつけられる、母としては地獄でした。

  • 椅子に座れない。
  • 着替えをしない。
  • 朝の用意ができない。
  • 給食では好きなものしか食べない。
  • 順番ができない。
  • 誰の話も聞けない。
  • 嫌いなものは参加しない。
  • 遊びの終わりができない。

その時の私は障がいがあっても頑張ればできるはず!と

自閉症という特性を理解しようとしていませんでした。

座らない時は抑えつけたり、着替えしない時は「今は着替えする時でしょ?!何でしないの?!」と叱りつけて無理やり着替えさせたり…。あの子は出来ているのに自分の子は出来ないと比較したり。

周りがひいてしまうぐらい、母だけが一生懸命で空回りしていたと思います。

昨日できた事が、今日は出来ない。

前に出来ていた事が今では出来なくなり前に進んでは後戻りの繰り返しでした。

そんな時に療育というのもの違和感を感じ始めた時もあります。

声かけも親が子供に「○○します」と指示して、子供が自ら考えて行動するわけでもなく、親がペットやロボットのように子供を指示して動かすことに違和感を感じたこともあり、爆発して「療育って何なんですか?」と先生の前で泣いたこともあります。

私はメンタルがボロボロになりりんを褒めてあげたこともない、りんも私に噛み付いたりして通うのが嫌になりました。

私が変わるとりんも変わった

帰ってからすごく色々と考え旦那とも話をしました。

旦那が言いました。

「りんは行きたくないところに無理矢理に連れて行かれてそこで怒られる。りんにとって何も楽しいことも嬉しいこともないと思う。だから、本人が今日行って良かったと思えることを1つ作って帰ってこれるようにしたら?何でもいいやん、昨日より10秒だけ長く座れたてママに褒めてもらったとか。」と言われて単純な私はすごく納得してしまいました。

なぜなら私は今すぐどうにかしよう、障がいを治してみせようくらいの気持ちで取り組んでいたからです。

私の目標は「みんなと同じように最後まで座れる、着替えられるという」りんにとっては高い目標を立てていたことに気づきました。

その次の日から、目標設定をすごく低くしてたくさん褒めるようにしました。

  • 靴下一束だけ1人で履けたね。
  • 呼ばれる時だけ座れたね。
  • タオルだけかけれたね。
  • 嫌いなもの一口食べようとしたね。

いつもだったらママは「早くしなさい」「何で出来ないの?」と言われていたのに、急に少し出来たことに褒めてもらえて、りんはびっくりした様子でした。

そこから私の考え方や関わり方を変えただけで、りんがどんどん伸びていきました。

出来なくてもいいんだ…。少し出来ただけで喜んでもらえて褒めてもらえる。

自分に自信がついたのかもしれません。

りんにとってはその声かけや方法があっていたんですね。

1年間で座る事、完食する事、朝の用意、苦手な遊びの取り組みなど全ての事ができるようになりました。

でもその目標をクリアしても、次は1番へのこだわり、友達とのコミュニケーション、他害など。

成長すればまた次の問題が出てきて課題が増えました。

障がいを受け入れるということ

今でも受け入れられているかというと微妙なところです。

りんが落ち着いている時は受け入れた気分になっていますが、荒れた時や崩れた時は「障がいなんて受けれられるわけがない、こんなはずじゃなかった、もう育てられない。」と思ってしまうこともあります。

またそんなんではダメだと反省して受け入れようとする…の繰り返しです。

 

でも分かったことは、みんなと同じように出来て欲しいなどの思いは捨てた方が良いということです。

そう分かっていても参観などに行くと、他の子と比較してがっかりする時も正直あります。

でも比較はせず本人だけを見ると1年前の姿とは全く違っています。

健常の子よりスタートは遅れていますが、すごく成長しています。

私は子育てにつまずいた時にいつも子供と同じように泣き崩れて下まで落ちます。

でもその時にどうしたらいいのかと考えるようになります、そこで私も成長します。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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