自閉症の息子がいる親が仕事を始める
久しぶりの更新です。
出産してから10年間、専業主婦をしていましたが仕事(パート)をすることになりました。
出産して自閉症の子と分かってから「この子をどうにかしてしなければ」と母子通園を4年間通い療育の毎日でした。
毎日、自閉症育児に疲れ果てて体力はボロボロで気力だけで毎日生きているような感じでした。
とりあえず毎日生きる、生きさせることに必死で仕事なんてできる状況ではありませんでした。
その息子は小学2年生になりました。
療育は全て終わり、今でも色々と問題は盛り沢山ですが
学校へ行っている間は少し時間ができるようになりました。
仕事をしようと思ったのは、1番はお金が必要なこと。
特別児童手当を頂いていても、息子のために正直残せていない状態。
息子が将来、何かしらの仕事するとなると障害者枠で仕事させて頂くことになると思います。
親が亡くなった後、そのお金のみで生活をしていけるのか不安です。
お姉ちゃんは家庭を持ったり自分の人生もあるので
息子(弟)のことでお金の迷惑をかけたくありません。
やはりお金が必要で出来るだけ残してあげたいという思いがあります。
1年間くらいは子供が学校へ行っている間でゴロゴロしていることに
「あ〜、自由だ〜!幸せ〜」と自由を楽しんでいたのですが
最近はお金への危機感とこの時間に何か出来るのではないかと思い始めました。
ただ自閉症の息子を100名近くいる学童に入れるわけにもいかず
鍵を持たせるのも難しいので学校が終わるまでには家に着く必要があります。
勤務時間がお昼までで土日休みを希望して探していたところ
この条件で働かせてもらえるところが見つかりました。
本当にありがたいです。
実際に働いてみて10年間のブランクは大きかったです。
頭も全く回らないですし、何よりコミニュケーション能力の低さを実感。
コミュニケーション能力の低さは元々の私の問題なのでブランクには関係ないかもしれませんが
毎日家族との会話が中心だった私は戸惑っています。
周りの方はテキパキと出来る人ばかりで同い年で優秀な子なんて半沢直樹に見えてしまいます。笑
話しがそれますが自閉症の息子は、いつも謝らないで良い場面でも
自分が悪くなくても相手の様子がおかしくなると「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝ります。
いつも「悪くないのに謝らなくていいよ」と言っています。
今回仕事を始めて言われたことがあります。
「すみません、という言葉はあまり使わなくていいですよ。明るい職場にしたいと心がけてるので、『ありがとう』という言葉にかえて下さいね」と言われました。
私はそこで自分の息子の気持ちが分かった気がしました。
いつも「ごめんなさい、すみません」と言ってしまう気持ち。
何より自分に自信がないんです。
自信がないので迷惑をかけているとか、怒らせるのが嫌だなと思ってしまい自然と「すみません、ごめんなさい」が多くなります。
女の人が多い職場なので、ドロドロもしていてよくコソコソ話しも聞こてきます。
数をこなさないといけない忙しい職場なので、他のパートの人たちは
私のような新人は手を取られるし、労働時間も短いので戦力にならないので
本音としては新人より慣れている人に少し入ってもらって進めたいというような愚痴が聞こえてきました。
「まあ、それは社員が決めることだから仕方がないけど…」と。
それを聞いてショックも受けましたが、そんなことを新人に言うやつ「数ヶ月で絶対にぬかしてやるからな!」と思いました。
なので周りがワイワイ楽しそうにしている中、新人の私はひたすら無言で仕事に励んでおります。
中にはすごく良い感じの方がいるのが救いです。
「慣れた?顔つき明るくなったね。ゆっくりでいいからね」と気をかけてくれて
最後にはいつも飴をくれる優しい方もいます。
この差!!!
自分の仕事よりも人として気づかってくれるそんな余裕のある優しい人に私もなりたいです。
これも働いてみないと分からなかったことなので今から私も社会勉強です。
障がいの子を育てながらの仕事は本当に大変なことです。
いつ学校から呼び出されるか分からない、朝いきなり行きたくない!と言う時もある。
体も崩しやすく、突然仕事を休まないといけないことが多くなります。
私が仕事のストレスを家庭に持ち込んでしまうと、自閉症の息子はとても敏感なので荒れてきます。
子供の状況次第で難しくなってくることがあるかもしれません。
仕事を始めて気づいたこともたくさんありました。
人間は何歳になっても色んな経験をして学習していくんですね。
もうこの歳になれば、社会で学習することなんてないと思ってた。
また若い時とは違う捉え方や考え方をしていることに気づきました。
パートの人たちに文句を言われず仕事が出来るようになるのか…
挫折するのか…。
自閉症児の子育てと両立出来るのが…。
乞うご期待です!!
最後まで読んで下さりありがとうございました。