自閉症の子供をかわいいと思えない時は
自分の血をわけて命がけで生んだ子ども、大切でかわいいに決まっているのに、
かわいいと思えない時はありませんか?
1度もないです!と言いたいところですが、残念ながらあります…。
それはどんな時でしょうか?
また逆にかわいいな!と思うこともあると思います。
自閉症児の子育ての中で親の気持ちはずっと揺れ動いてて、浮き沈みも激しいです。
どう思えば少しでも楽に子育てできそうなのか。
これは永遠のテーマになりそうですが、今回は自分にも問いかけながら書いてみたいと思います。
どんな時にかわいいと思えなくなるのか
私は大癇癪を起こした時です。
理由がお菓子を買ってくれない!など健常児にもあるあるなはっきりしていることならまだしも、自閉症児の幼児期は癇癪を起こす理由が分からないことが多いです。
自閉症のこだわりから、物の位置が変わっただけ、スケジュールが変わってしまった、順番が違うなど、親としてもこだわりを理解しているはずでも「そんなこと言っても仕方ないでしょ!」と叱り子供ももっとエスカレートして負の連鎖が続くという地獄図です。
どんな時ショックを受けてしまうのか
- 健常児と比較してしまった時。
- 感覚のずれを感じた時。
- 友達とのトラブル。
- 場に沿わない行動や発言をした時。
私の経験からは、
同い年の健常児みんなは出来ているのに、自分の息子だけ出来ないことを目の当たりにした時。
感覚のずれで1人だけ首を傾けたり、クルクル回っているところを見た時。
授業参観で場に沿わない発言や行動でとんでもない空気を感じた時。
かわいい!良いところ!と思ったところ
- 人を恨んだり妬んだり嘘をついたりしない。
- いじめをしない。
- 家族が大好きで優しい。
- 基本、とても真面目。
- 笑顔がとてもかわいい。
- 正直である。
よく考えてみると、良いところの方が多くないですか?笑
確かに長所でもあり、短所でもあることも多いですが、人間的に悪いところ全くありません。
自閉症児の子育てどういう気持ちでいれば良いのか
自閉症児を育てていく中でどう思えば少しでも楽になるのか。をもう一度自分自信にも問いかけてみたいと思います。
- 自閉症児はお母さんを困らせようなんて1ミリたりとも思ってないし、癇癪を起こす時は本人自信が悲鳴をあげたいくらい辛いことである。
- 親が「もう嫌だ、子育て出来ない」と思ってしまうことは親も人間なので仕方ない。受け入れる。
- 子育てに正解はない、親がこれだ!と思ったことが正解。
- 自分の子がこうあってほしい、健常児と同じよう出来るようになってほしいと思うことは、ただの親のエゴだと精神科の先生に言われた。
- 自閉症児はイベントに参加できなかったり、いつもの順番が違うと崩れるのは、基本真面目なので、失敗するかもしれない完璧にしないといけないと思っていることが多い。
- この辛さはずっと続かない、子どもは少しずつでも必ず成長していくから。
- いつか「お母さんありがとう」と言ってくれる日がくる。
- 何も出来なくていい。「生きてるだけで丸儲け」だと思う。
亡くなった母親が言ってくれたことがあります。
私が「自分の子が自閉症だなんて…」と母親の前で泣いた時に、
母は「何言うてんの?!そんなこと言うて、自分が病気になった時に1番優しくて側にいてくれる子かもしれへんで?逆にいつ世話になるか分からへんで?お母さんの友達で、障害のある子どもおって、病気になった時にその子が1番優しかったって言うてたで。」
そのことを聞いて、しっかり愛情を持って育てることが出来ればそんなこともあるんだと希望が持てました。
息子が大切で幸せになってほしい。そう思うあまり、回りとの違いや、感覚のずれ、その場にそぐわない行動、友達との関わりかた、癇癪などにイライラしてしてしまうことがありますが、親も人間なので仕方ありません。
その思いと一生付き合っていく覚悟です。
そして、少しずつ苦難を乗り越えて家族になっていけるのではないでしょうか。
最後まで読んで下さりありがとうございました。