自閉症児が1番にこだわる理由と対処法

成長日記

自閉症児が1番にこだわる理由と対処法

幼い時はお友達やきょうだいに順番をゆずることって難しいものです。

こだわりのある自閉症児にとっては、

年齢が上がっても順番待ちができない、一番じゃないならやらない。

などとキレてしまう事があります。

我が家の息子は自閉症ですが、1番にこだわる事がよくあり

療育施設で友達とのトラブル続きでした。

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1番にこだわる理由

  • 1番は待ち時間が少ないから。
  • 1番は分かりやすくはっきりしているから。
  • 1番=1位だと勘違いしているから。
  • 人に挟まれるのが感覚的に苦手だから。

自閉症児は待つことが苦手です。

それはどれくらい待てばいいのか時間間隔というあいまいな概念が分かりづらいからです。

よく息子のりんは「これやろうよ!」と私に遊ぼうと誘ってきた時に

私が「ちょっと待っててね」と言っても

数分後には「ねえ、やろうよ!」の繰り返しです。

「ちょっと」というあいまいな時間の概念が分かりづらいんです。

息子りんの1番争い

幼少期に毎日母子通園で療育施設に通っていた時の話です。

4歳のりんは急に1番にこだわるようになってきました。

かけっこで1番!のような勝負をして勝ち取るというような1番ではありません。

  • お遊戯が終わって教室へ入るのが1番じゃないと嫌。
  • 椅子に座るのが1番じゃないと嫌。
  • お散歩に出かける列が1番目じゃないと嫌。

親としては「用意が1番早くできるようにする」「かけっこで1番になる!」という1番であれば応援したくもなりますが、このようなどうでも良いような順番にこだわっていました。

本人にとってはどうでも良くないようで、これが1番じゃないと次の保育ができないくらい崩れます。

そしてうちの子がこの1番にこだわり出すとお友達の中には

同じように「負けたくない!」と思う子もいまして…。

教室にいち早く入ろう!散歩の列で1番に並ぼうと

その場でよくトラブルになっていました。

対処法

色々とやってみましたが、時間がかかりました。

りんの場合は私が「誰が1番でも良い」「2番でも良んだよ」のような声かけをしても分かりずらかったんだと思います。余計に火がついたようにこだわり出したので、その場面では無表情の無言で止めました。

お友達ではなく、私(母)が1番であれば問題なさそうだったので

あえて私が1番に入ったり少しずつこだわりを崩していきました。

療育の先生も色々と対応してくれました。

 

① 順番を決めておいてもらう

「はい、教室に入りましょう、並びましょう」というのは自閉症児にとっては苦痛なものです。

なので始めから「あいうえお順」「背の順」などとどの順番なのかを指定してもらいます。

ルールにはこだわりがあります。だから何より子どもが納得がいく方法が良いです。

② 1番後ろにしてもらう
①でも上手くいかなかったり順番を指定できない場合は、後ろからみんなとは離れてOKにしてもらいました。
いつも1番前を独占できないことだってあります。
そんな時は他の人に合わせなくてもいいし、前後に人に挟まれない1番後ろから少し離れていいとなると、安心します。
③ 1番(前)=良いことではないことを知らせる
1番前=良い、逆に前以外=悪い、と思っている事があります。
最初から優劣の差がないことを教えました。

現在では

現在2年生になりましたが、順番はしっかり守れるようになっています。

小さい子には順番を譲ってあげれるくらい成長しました。

段々理解が進んでくると「1番=良いことではない」ことも分かってきます。

 

自閉症児をもつママに聞くと「うちの子も1番にこだわってたわ〜」と

よく聞くのでそんな時期を通るのかもしれません。

決してわがままだけでそうしているのではないかもしれません。

でもこれが続くと先生に注意されたり、お友達に嫌がられる原因にもなります。

園や学校の場合は先生と相談しながら対処法を考えて

子どもの気持ちも楽になるといいですね。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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