一方的に興味があることを話す
やっと言葉が増えてきて会話できるようになったと思ったら、自分の興味のあることだけを一方的に話し、相手の質問などにはあまり答えなくて困ることはありませんか?
自閉症のりんは友達に話することと言ったら、ゲームのこと。
それはりんの中で1番興味があって自信があることだからですが、興味のない子や知らない子は、いつも「うん?」っという顔をされている場面をよく見ます。
話の流れというものを作れないので、いきなりゲームのキャラクターの話をするのです。
今回はそういった場合のサポートについて書きたいと思います。
一方的に話す事情①〜想像力の問題〜
想像力に問題がある子は、相手の状況が読み取れないので、自分の話を聞いてくれる時間余裕が相手にあるのか分かりません。
小さいときは衝動性も手伝って、言いたいことを言わずにはいられない子もいます。
事情にあったサポート
- 自分の意識ではどうすることができない幼児期から小学校低学年では、切りのよいところでは「はい、〇〇やるよ」と切り替えてあげる。
- もう少し大きくなったら、自分が一方的に話してしまうこととそのデメリット、話ときにルールなどを伝えて、少しでも対人関係で不利を被らないようにする。
小学生になったら自分を知るために次のようなことばによるアプローチをしてもいいかもしれません。
例)「ときどき自分だけしゃべり続けちゃうことあるよね」
例)「外で自分の興味があることを話すときは、そのことに興味があるってわかっている人だけに話すことにしよう」
りんの一方的な話の具体例
りんがスイミングスクールでクラスのお友達と一緒になった時。
お友達はりんとの距離をはかっている様子でした。
そこで、りんが窓に指でゲームのキャラクターを書き出して、
お友達にいきなり「俺、これ書いた、見てみて。」
そこからマリオのボスの話とゲームのあの場面はどうだこうだと話を始めました。
友達は嫌がってはいませんが、ついていけない様子でした。
お友達に話しする時は下記のように気をつけることを伝えました。
- 「〇〇くんはゲームするの?ゲーム好き?」から話を始めたらどう?
- ゲームが好きと分かっているお友達だけに話ししよう。
- ゲームのこと知らないお友達に、りんが自分ばかり色々と話ししだすと相手は困ってしまうかもしれない。
りんは「友達が困ったら嫌だ。分かりました。」と言っていました。
現状、ゲーム以外の話の引き出しがないんです。
お友達から話かけられた時は、一緒に話しをすると言うよりツッコミばかりです。
「なんでやねん!」「それはあかんやろ!」「なんやそれ!」さすが関西人です。笑
家では家族の様子を聞いたり「何かあったの?」「ママもやりたいの?」などのコミュニケーションも増えてきましたが、他人となると難しいです。自信もないんだと思います。
まだまだ経験と時間もかかりそうですが、りんのお友達と遊べる時は一緒に会話してお手本を見せたり、ゲーム以外の興味のあること自信があることを増やして会話に繋げれることも大事ですね。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。