いたずらをして母親を困らせる場合の対処法
3歳くらいのりんは、私のすきを見ては化粧水をこぼしたり、化粧水を取り上げるとお茶をばらまくといういたずらが頻繁でした。
なんで、そんなに私を困らせるの!!困らせて楽しんでいるようにみえて、すごく怒った記憶があります。療育施設の保育園では、母親の困った反応をみて楽しんでいる子はたくさんいました。
先生からはこの場合、「やってはダメ」を教える代わりに「何をしたらいいのか」を教えてみてはどうかとアドバイスをもらいました。
対処法
⒈化粧水やお茶こぼしても、本人を怒ったり「そんなことしたら、だめ!」と諭したりしない。何も反応しないで黙って片付ける。
⒉母親と過ごす時間を視覚的に示した。スケジュールを使って、いつ母親と遊ぶ時間があるか教えた。スケジュールの中にお母さんタイムを入れて、その時間は母親とゲームをしたり、本人と過ごす時間にした。
結果
お茶をこぼしても母親が反応しないこと(私の我慢が必要でした)に戸惑いながらも、いたずら自体なくなり、また、お母さんタイムを楽しんで、次はいつできるのか、何があるかを心待ちにするようになった。
りんのいたずらは、その行為自体を楽しんでいるわけではありません。りんはいたずらした時の大人の反応を楽しんでいました。
子供がお茶をこぼした時「ワーまたやったの!だめって言ったでしょう!」と言ってしまい、こぼれたお茶を慌てて拭く。この大人反応は子供にとっては予測した通りのいつもと同じ反応であり、りんは、いつも通りが大好きです。同じであることは落ち着きます。
このように考えると、大人はいたずらに対して安易に反応することに気つける必要がありそうです。
一方で、発達段階から見れば、大人の行動対して興味を持ち始めた時期(行動の芽生え)です。芽生えてきたスキルには積極的にかかわって支援していきたいと思いました。
芽生えてきた母親との関係を積極的に活用し、一緒に遊ぶという活動を視覚化して示し、楽しめるように配慮することが必要だと感じました。
現在のりん
3歳の時はあんなに困らせていたのに、1年生になった現在では全くいたずらしません。逆に私を怒らせることや困った顔をみるのが怖いようです。私は全く怒るつもりもないのに「ごめんさい!」と慌てて自分で拭くようになっています。
私に対してだけではなく、周りの人(家族や学校で)怒られそうな場面になると、人の表情に過敏になりすぎて、りんが悪くなくても謝ってしまい、被害妄想なところがあります。
年齢によって悩みはかわっていくものですね。これからの課題です。
続く