自閉症児が父親と遊べる簡単な遊び TOP3

成長日記

自閉症児が父親と遊べる簡単な遊び TOP3

自閉症児の遊び方には偏りがあります。

そこで、今回はお父さんでも簡単に楽しく遊べる方法を紹介したいと思います。

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TOP1  斜面登り

身体を動かすことが苦手な子どもにとっては「斜面を登る」ことを目的にするのではなく、「どんぐり林でどんぐりを見つけよう」「冒険しよう」という目的設定し、手段として斜面登りを行うことでモチベーションも上がります。

ねらい

斜面を登りきった後のどんぐり林を楽しみにして一緒に冒険の雰囲気を作る。

手のひら、足の裏をしっかり使いながら、足を突っ張ったり、身体を持ち上げたりしながら斜面を滑らないように自分の身体を調節する。

介助のポイント

達成感を最大限に感じてもらうには、「自分の力で登れた」という感覚を子ども自身が感じることが大切です。そのために「最小限の介助で成功させる」が重要になります。

そのためにも、持っている力普段から見極めておく必要がありそうです。

姿勢が発達する

重量に負けない姿勢が進む必要があり、手足と体幹で踏ん張る力が育まれます。

また自然特有の凸凹道であるため、凸凹にあわせてバランスを保つ必要があります。

この不規則な環境に適応することは、自然の中で遊ぶ醍醐味とか思います。

触覚の感覚刺激が発達する

斜面を登るためには、手のひらを地面のつける必要があり、手のひらの豊富な感覚刺激が入ってきます。

感覚が過敏で手を地面につけたくない子どもは、手袋をはめる、手を引いて登るなど、手を地面につけることを強要しないで中で「できた」という達成感を味わうことも大切かと思います。

そのような経験の中で、自ら手を地面のつけて登り始めるといったこともあるかと思います。

TOP 2  空手のまねっこ

空手という新規な動き真似をすることは、ミラーニューロンを働かせる機会となります。

ミラーニューロンとは、相手の動きを真似する時に働く脳の細胞です。

また、相手の動きをみてイメージするだけでも働きます。

このミラーニューロンは、心の理論と関連していると言われています。

すなわち、相手の動作の意図や状況を理解するときには、相手を自分に置き換える必要があります。

例えば、両手に大きな荷物を持った状態でドアを開けようとしている人を見たらどう行動するでしょう?

「この人は、ドアを開けたいけど両手に大きな荷物を持っているから開けれない」と判断し、ドアを開けてあげるという行動をとると思います。

この時に相手の状況をイメージするためにミラーニューロンを働かせることになります。

相手の動きを、真似る遊びはミラーニューロンの発達に大変重要となります。

ねらい

  • 父親の動きに注目し、自分の身体を意識して同じように動かす。
  • 動きと同時にお腹から「エイ!」と声を出し、お腹に力を入れる。
  • 空手に興味を持ち、素早い動きとゆっくりとした動きを感じる。
  • お腹を中心に姿勢をただし、両足を踏ん張って体幹を鍛える

素早い動きとゆっくりした動き

素早い動き、ゆっくり動く時の筋肉。

私たちは、日常生活の中で2種類の筋肉をバランスよく使うことで生活しています。

素早い筋肉を使うのは得意だけど、ゆっくりな筋肉を上手く使えない子どもたちはどのような動きになるでしょうか?それは、素早い動きが多く、ゆっくり・どっしり構えることが難しくなります。

多動に見える背景には、筋肉の使い方のアンバランスさもあります。

空手の型には、両方の筋肉をバランス良く使用することになります。

TOP 3  木に登ってみよう

近年、木登りをしている姿は、あまり見かけなくなったように思います。

公園には「木登り禁止」の張り紙も見受けられます。

しかし、同じ「登る」という遊びでも、「木登り」と「棒登り」を比較してみると大きな差があります。

それはイレギュラーという要素です。

棒の場合は、一定の太さ、一定の質感、一定の角度を全てが同じ構造で作られています。

しかし、木の場合は、太さ、質感、角度と全てがイレギュラーで、その都度対応しなければいけません。

あくまで枝まで行くには、手足を木のどこかにかけて、また左右の手をどのような手順で動かしていくのかを順序立てる必要があります。

すなわち、運動企画の力が大きく育ちます。

自然はイレギュラーの宝庫です。

ねらい

  • 木との一体感を味わう。
  • 普段と違う高い視線で風景を楽しむ。
  • 落ちるかもしれないというスリム感と、落ちないようにバランスを保つ感覚を感じてほしい。
  • おもちゃに頼らず、自然の中で自ら遊びを生み出していけるような創造力の芽生えを養いたい。
  • 自分の身の安全を探る技を体得してほしい。

 

最後まで、読んで下さりありがとうございました。

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