息子が自閉症じゃなかったら…
自分の子が自閉症じゃなかったら…と考えたことありますか?
私はりんが幼少期の頃、本当に辛くなった時に思うことがありました。
切り替えできなくてずっと泣いて私に噛み付いてきた時、幼稚園のプレに行っても1人性器を触っていた時、毎回他害をして友達を傷つけた時、1人だけいつも行事に参加できない時、他にもいっぱいあります。
りんが1番辛いのを分かっていても、私の心もずっと泣いていました。
自閉症じゃなければ、こんなに苦労しなかったのかな…
自閉症じゃない、りんを想像できない
しかし自閉症じゃない、りんを想像することは出来ませんでした。
それはママを泣かせてしまうのも、みんなを笑かしてくれるのも、良いところも悪いところも、障害関係なく全部ひっくるめて私の中でのりんだったからです。すみません…何か言っている意味分からないですよね。笑
私の中で自閉症じゃないりんと、自閉症として生まれてきたりんは変わらないということです。
自閉症じゃなければ、今ほど悩まなかったでしょう。
周りの目を気にすることなく、集団の中で自然に覚えて出来ることも多いでしょう。
自閉症のりんは、まだ箸も持てないし、コミュニケーションも自然にとれていくということはありません。
一つずつゆっくり時間をかけて家で教えたり、経験させていくことが必要になります。
でも、出来た時、成長を感じた時の喜びや感動は半端ありません!
健常であろう長女には申し訳ないですが、喜びは倍くらい違います。
本当に反省すべき点ですが長女には求めることが高くなりがちなのも、りんにとって長女がどれほど大切な存在なのか、自閉症の子を持って分かりました。
りんが診断されてからの転落
りんが自閉症と診断されてからも、すぐに色んなことがありました。
母親の死。母親が亡くなってからすぐに父親の癌が発覚。(治療中)
旦那の裏切り。
本当に死にたいくらい辛かったです。
みなさんのブログを読ませて頂いて、もっと私より辛い思いをされていても頑張っている方には申し訳ないですが、その頃は消えてなくなりたいと思ったほど辛かった。
でも、その時に壊れなかったのは子供たちがいてたからです。
子ども達がいなければ、離婚していたかもしれません。
家族が崩れたらこの子たちはどうなるのか。
私が壊れたら、自閉症のりんはどうなるのか。
こんなこと言ってられない!と自分でも驚くくらい強い自分がいました。母強しです。
くよくよしてられないと思えたのも、亡くなった母が私を愛情を持って強く育ててくれたお陰だと思っています。
旦那とのこと
昔、旦那に言われたことがあります。俺は所詮ATMとしか思われていないと…。
私はただりんのことで必死だったんです。それ以外、何も考えられませんでした。
でも旦那は仕事から帰ってきたら携帯ばかりで正直イライラしていました。
でも喧嘩もしたくない、だからずっと無言で我慢していました。
旦那にすれば何をしたらいいのか分からない、仕事から帰ってきたらいつも私がイライラしていて、俺いらんやん!そんな風に感じたのかもしれません。
その時に喧嘩してもいいからぶち当たって話し合いすれば良かった。
昔はよくしてたはずなのに、その能力でさえもなくなってしまっていました。
でもあることがあり2人の気持ちを話し合ってから変わってきました。
旦那が子供たちに対して協力的になりました。
男性は父親でもありますが、1人の男としてみることも必要だと勉強になりました。
女の人も一緒ですよね。母であり女です。
分かったことはパパは思ってた以上にママのことが好きだったようです。自分で言うな!笑
自閉症じゃなかったら
りんが自閉症と分かってから私自身も色んな経験をすることになり、そこから人間としての勉強が始まり、りんと一緒に成長している気がしています。
- 人の痛みや辛さを考えるようになった。
- 人への言葉かけや言い方を考えるようになった。
- ママ友や友達同士の関わりや距離間を考えるようになった。
- 旦那を大切にしようと思った。
当たり前のことやん!と思いますが、過去の私は自分に関係のない人の痛みなんて他人事のように思っていました。しかし、すごく考えるようになりました。
りんが自閉症じゃなかったとしても、私は他のことで悩んでいるに違いありません。
昔の私は小さいことでもすごく悩んでいました。
しかし、りんが自閉症と診断されてからその悩みが気にならなくなりました。小さく感じました。
りん、そう思わせてくれてありがとう。
私みたいな性格の悪いヤツから、こんな優しい素直な子が生まれてくるなんて思ってもなかったよ。
今年をふりかえって
今年の7月にこのブログを始めました。
自閉症の療育について全く大したことないのですが、自分が勉強してきたこと、実体験の中で上手くいったこと、失敗したことをこのブログを通じて読んでくださった方が少しでも参考になり、共感してもらえたら嬉しいかなと思って始めました。
このブログをみてくださったみなさま、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。