言葉の発達に関して言語聴覚療法(ST)先生に教えてもらったこと
りんは、2歳くらいから簡単な発語はあったものの、不明瞭で親にしか伝わらない言葉でした。
言葉を本人の中では一生懸命に言っているつもりでも、相手には伝わらないので可愛そうでした。
何回も聞き直すと嫌がりますし、話さなくなる時もありました。
療育施設で、言語聴覚療法(ST)をうけることができました。
言語聴覚療法(ST)とは?
ことばの遅れに対する訓練
発達の遅れなどにより、ことばの遅れのある子に対し、運動を通して身体の操作から言語につなげる訓練行う。遊びを通して頭の中で考え、ことばの基礎を作り、人から聞いたことばをまねて声にします。ですから、声を出す前にしっかりと遊びの中で思考する場面を多く持てるように遊び通して訓練してくれます。
ST先生に教えてもらったこと
言葉が不明瞭に対する改善策
STの先生に聞きました。
私「言葉が不明瞭はどうしたら改善されますか?」
先生「1番の近道は、毎日鏡の前で自分で歯磨きをさせることです。自分の口の中はどうなっているのか、舌がどうなっているのが探ることです。」
訓練したこと
訓練では、先生が口のおもちゃを持ってきて、りんが粘土で舌を作る遊びをしました。その時のりんは舌を出してみたり、長さを考えてみたり自分の口の中を探っているようでした。
あと、手と口は全く別の部位ですが、脳では同じ領域で連動しているようです。そのため、りんはハサミをチョキチョキ切っている時には、口はパクパク開きながら切っています。言葉を発達させるためには、手先の細やかな動きができるようになるのも必要です。
文章話すためには
論理的に思考することが必要です。論理的思考や、行動や運動順序よく組み立てていく能力に大きく関わるのは前頭葉です。
行動や運動の順序立て同じ継次処理(こうして、こうして、こうすれば、こうなる)です。すなわち、行動や運動を順序よく組み立てていく力を発達させることと、論理的思考とは関連がある可能性があるようです。
訓練したこと
ロッククライミングを使って、上まで行くにはここに足を置いて、ここに手を置いてなど、頭の中で組み立てていく訓練をしました。
あと目隠しをして、箱の中入っている型をあてたりする訓練をしました。
文章でコミュニケーションとれない場合
りんは、5歳くらいの時は、3語文程度だったと思います。
母「今日の給食何やったん?」
りん「分からない。」その後、分からないことを言い出します。
母「今日、何したん?」
りん「分からない。」過去に印象残った話を言い出します。
先生に会話にならないんですけど、どうしたらいいですか?と相談しました。
質問を単語で答えれるようにしたり、代弁してあげたりしてみてはどうかと教えてもらいました。
母「今日の給食はお肉?魚?」
りん「お肉」
母「今日は〇〇君と一緒にねんどしてんな?楽しかった?」
りん「うん。ぞうさん作った」
短いですが、コミュニケーションがとれました。何よりりんが嬉しそうでした。
時系列がバラバラの自閉症にとっては、過去のこと思い出すことは大変です。それを文章として伝えることはもっと難しいことなので、ある程度、場面を思い出しやすいように聞き出していくのが大事だと思いました。
言葉が発達するまで、このような会話続けました。今では分かりにくいですが、文章で話してくれるようになりました。学校のことで聞きたいことでも、りんには難しいかな?と思うことは、選択させたり、単語で答えれるように工夫してコミュニケーションをとっています。
続く