自閉症の特性「見通しが立たない」を実際に体験してみた

成長日記

自閉症の特性「見通しが立たない」を実際に体験してみた

自閉症の子供たちは見通しが立たないことや

予期しなかった状況におかれると

これから何をするのか、何が起きるのか不安が高まります。

 

そのような気持は健常の人からするとどんな気持ちなのか分かりにくいです。

療育施設に通っている時に親みんなが集められて

先生から突然「やってみて?」と言われて体験させられたことがあります。

 

それは、「箱の中身はなんだろう?ゲーム」です。

「箱の中身はなんだろうゲーム」とは、箱の中に何かが入っていて

見えないようにして手だけ突っ込んで中身当てるゲームです。

よくテレビでも芸能人がワーワー言ってやっていますね。

 

先生からは中身のヒントはなし。

1人ずつ箱の中に手を入れると、バサバサっと動くもの。

ヌルっとしたものが入っていました。

みんな「キャー」と悲鳴をあげたり「もう触りたくない!」と言ったお母さんもいました。

先生からヒントがあったり、1人ずつおもちゃかな?と想像して声にしたりするとだんだん安心してきました。

結果、箱の中身は動くものはネズミのおもちゃで

ヌルっとしたものは100均にある感触遊びのようなおもちゃでした。

 

先生から「お母さん達どう思いましたか?」と聞かれて

「気持ち悪くて怖かったです…」

「でもヒントをもらったり何回か触ってみることで少し慣れてきてきました。」

と言いました。

 

自閉症の子供達は今お母さん達が体験した

中身が見えなくて怖い、何が起きるか分からない。

見通しが立たないと言うことはそう言うことです。

とっても怖くて不安なんです。

なので…

先の見通しが立つように事前にスケジュールを伝えるなど、

パニックを引きおこしやすい要素をできるだけ取り除いてあげることが大切です。

この体験は私の中ですごくピンときました。

常にそんな不安に感じているんだな…と思うと

今まで新しいことをやりたがらない、いつものスケジュールと違うと崩れるといることが理解できたような気がします。

 

他に体験したことは手袋を二重にはめて折り紙を折ってみてと言われたり…。

これが全く上手くできないんですよ…。

自分の子供の手先はこんな感じなのか。

そら箸持てないし、折り紙も折れないし、細かい動きができないわけだ。

と納得してみたり。

 

普段、自閉症関連の本や療育に通い親が勉強して

自閉症の特性を理解しているつもりでも

症状が出ると怒ってしまったり、ガッカリしたりします。

でも実際に体験してみると、そう言うことか…

「これは辛いな…」ではこんな風に支援してみようかなと

ヒントをもらえることもあるんだなと思いました。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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