娘が起立性調節障害になった話
娘が一年前くらいに体調が悪くなり受診したところ、起立性調節障害の境界線と受診されました。
当時入部していたバドミントンを始めて1年ほどたったくらいの時でした。
朝起きても顔色が悪く、体がだるくなり1週間くらい学校に行けない日が続きました。
登校しても頭痛や腹痛、動悸などで早退していました。
起立性調節障害とは
自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたり、調節に時間がかかりすぎたりします。この疾患は自律神経疾患なので身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられています。身体的要因のひとつとして、自律神経系が不安定になることが挙げられます。
真面目で気を遣うタイプの子どもが起立性調節障害になりやすいと言われていますが、これはストレスをため込みやすいという精神的、環境的要素に関連すると考えられます。注意しなければいけないのは、あくまでも体の病気であり、本人が頑張ればどうにかなるということではありません。
娘に起きた症状
- 顔色が青白い
- 立ちくらみやめまいがする
- 動悸や息ぎれがする
- 朝なかなか起きれず午前中は調子が悪い
- 腹痛、頭痛がある
- 血圧が低い
性格は真面目でとても気を使うタイプです。
以前からもストレスや精神的にしんどいことがあっても、自分では気づかず蕁麻疹が全身に出たりお腹が痛くなったり体によく出ることが多々ありました。
大きい病院で心電図、血液検査色んな検査をしてもらいました。
軽度の起立性調節障害と診断されました。
考えられる原因
医者からは精神的、環境的な要因があると言われました。
症状が出ていない環境の時と比べて、現在、何か新しいことを始めたということが原因になっていることが多いと言われました。
それは、当時入っていたバドミントンでした。
練習は週に3回、土日は試合などとても熱心に行っていたクラブでした。
娘なりに一生懸命にしていましたが、上手くいかない時や試合の時はいつも泣いていました。
私は全国レベルの学校で8年テニスを続けていて全国3位にもなり体育会系で
娘の練習の様子や気持ちでは勝てないと思っていたこともあり上手くなって欲しいと
「そんな気持ちでは、上手くなれない」と怒ることもよくありました。
今、覚えば怒ってばかりでもっと楽しめるように促してあげれば良かったと後悔しています。
娘はバドミントンをやめたかった
たまたま入ってみない?と声をかけられて体験に行き簡単な気持ちで入部しました。
娘はマイペースで精神的にも弱い部分があり、クラブに入って色々と経験して欲しいと思っていたので、やりたいと言った時は止めませんでした。
でも中途半端な気持ちではやってほしくないという気持ちでした。
娘はそこまで深く考えず楽しくやれると思っていたのでしょう。
しかしそこのバドミントンチームは、楽しくやりたいという子には向かない環境でした。
実は娘は勝負ごとは苦手で、負けるのは嫌だけど特に勝ちたいとは思わなかったようです。
じゃあなぜ続けていたのか。
それは娘の友達のお母さんから聞きました。
娘が起立性調節障害と受診された時に知ったのですが友達に話していたようです。
「本当はバドミントンをやめたいねん。でもお父さんやお母さんがいつも練習付き合ってくれたり送り迎えしてくれて一生懸命してくれるから、やめるの悪いと思って…」
私それを聞いて泣きました。
そんなに嫌だったんだ…。何より親に嫌だと言えない親子関係を築いてしまってたんだと…。
そして無理して続けていることで、体に不調が出てきていたんです。
起立性調節障害と診断され、バドミントン部をやめたところ
症状も安定して毎日学校にも行けるようになりました。
何より本人が明るくなりました。
今は大好きな絵を毎日書いたり、制作したりゆったりとした生活を送っていて
娘にはクリエイティブな部分を伸ばしてあげれたらなと思っています。
人には向いている向いていないことがある。
たくましく強くなって欲しいからといって厳しい環境に入れるのも違う。
時代もかわっています。
私の思っている根性と忍耐という昭和な考え方ももう古いですね。
娘の性格には自己固定感を上げれるような
良いところを伸ばしてあげれる何かを見つけることが出来たらいいなと思っています。
最後まで読んで下さりありがとうございました。