3歳の時の自閉症の症状
りんは2歳半で自閉症と診断されました。
3歳のりんは療育園へ毎日母子通園で通っていて、初めての集団を経験することになり、1年目は荒れまくっていました。
うちの子は集団に入るとこうなるのかと、良くも悪くも知ることになりました。
今回は、りんが3歳の時の様子を書きたいと思います。
3歳の時の自閉症の症状
3歳になると健常のお友達と比べると、明かに差が出ていることが分かりました。
- 言葉の遅れ(話す言葉は単語のみ)不明瞭。
- 自分の名前が言えない。
- 言葉の指示が通らない。
- 集団行動ができない。
(椅子に座れない、ルールを守れないなど) - お遊戯ができない。
- 気持ちの切り替えができない。
(遊びを終われない、場面が変わることの不安) - 身辺自立で出来ないことが多い。
(着衣脱衣をする、靴を履くなど) - 手先が不器用。
(はさみで直線を切れない) - 高い・低い、長い・短い、赤い・青いなどが分からない。
- 感覚の過敏性がある。
- 自分の思いがかなわないと感情が大崩れする。
集団に入っていけず1人だけ浮いてしまう
3歳になると集団行動する場面が増えます。
健常児が集まる幼稚園のプレ保育に参加した時は明かに浮いていました。
その場の雰囲気や全体に出された指示が理解できないので、
保育内容にも興味を持たず1人廊下に出て水槽の魚を眺めたり、机の下に入ったり。
「あー、しばらく地域の幼稚園に行くのは難しいな〜」と感じました。
記憶力が高い
しゃべらないだけでなく言葉指示にも反応しませんが、その反面、記憶力が強かったです。
- 行ったことのある公園が近づくと、声を出して喜ぶ。
- 予防注射をした病院の近くを通ると大泣きする。
- ひっくり返したおもちゃを一緒に片付けると、正確に元あった場所に片付けてくれる。
目に入ったものは全て気になるので、近くまで行って確認する必要があります。
結果的に動線が伸びてしまい周囲からみると多動にみえます。
3歳時のこだわり行動
2歳の時よりこだわりが強くなり、それが通らないとパニックや癇癪を起こすことが多かったです。
- ゴミ箱近くに落ちていたゴミは、自分が出してなくてもゴミ箱に入れる。
- 開いているドアは必ず閉めにいく。
- いつもと違った道を通ると不安になる。
- 療育園の教室に入る前は必ず遊具で遊んでからでないとダメ。
独特のこだわりというのは、その程度や対象が一般的なお子さんとはすこし違うんですね。
例えばミニカーばかりで遊ぶというのはどんなお子さんでもありますが、自閉症のお子さんの場合、きっちり並べないと気がすまないとか、ミニカーのタイヤだけに興味があるとか、対象がやや変わっているということがあります。
また、りんの場合、時間感覚がないはずなのに毎日同じ時間帯にこだわり行動をしました。
例えば、給食の準備は必ず絵本を読んでから、おしぼりを絞りにいくのですが、それがいつも11時50分とズレがないのです。
療育して改善したこと
3歳から療育を始めて、過酷な毎日でしたが繰り返すことで出来ることも増えてきました。
出来ることが増えて、少しずつ自分に自信がついてきて精神面も安定してきました。
- 毎日の積み重ねにより身辺自立が確立していった。
- 集団でのルールや順番を守れるようになった。
- 座らないといけない時に座れるようになった。
- 友達に関心を持ち始めた。
- 崩れることがあるものの、気持ちの切り替えが早くなった。
- 愛着形成ができた。
心の発達には、愛着の形成が大前提です。
人間に対する基本的信頼感をはぐくみ、その後の心の発達、人間関係に大きく影響します。
愛着形成が出来ると、母との信頼関係が築けているので、指示が通りやすくなります。
3歳の時のりん
初めての集団を経験して、初めは全くといってほど何も出来ませんでした。
私も自分の子供の現状を思い知らされた歳でもありました。
しかし、毎日少しずつ療育を繰り返すことで1番伸びた時期でもありました。
「こちらの声かけや行動でこんなに変わるものなんだ」と母も勉強になりました。
3歳になると動きも活発になり、目を離せなくなり追いかけたりで大変でしたが、
外で遊ぶ時などはいつもニコニコしていて、とても楽しそうでした。
毎日の集団療育は「ここは頑張るところ(時間)、ここは自由にして良いところ(時間)」とメリハリをつけれるようになったことが大きい成長でした。
これは今後、小学校に行ってもとても大切なことです。
母の私も3歳の時期は1番悩んで、泣いた時期でもありましたが、
1年生になった今ではそのような症状はかなり改善されています。
今となっては良い思い出です。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。