自閉症の世界を疑似体験(動画あり)

療育

自閉症の世界を疑似体験

自閉症児は健常の人とは、「見え方」「聞こえ方」「感じ方」などの感覚が違います。

療育の時に作業療法士さんから

自閉症の人の見え方はペットボトルから覗いたような視界だと言われています。」と教えてもらいました。

自閉症のりんは下記のような症状があります。

  • 物をすごく近くで見たり、斜めから見る。
  • こちらが指差しして「あれ見て!」と言っても、一生懸命探している様子だが「どこ?」と分からない時が多い。
  • 手先が不器用
  • 集中が続かない、手先を使うことはとても疲れやすい。

そんなりんが、実際にどんな風に見えているのか知りたいと思っていました。

そこで今回は疑似体験するためにペットボトルを使ってメガネを制作してみました。

動画も作りましたので、ご覧ください。

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用意した物

  • 透明のPETボトル2本
  • サランラップ
  • 防塵メガネ

道具はメジャー(物差し)、マジック、カッターナイフ、ハサミ、テープ

メガネ制作

  1. 10センチのところに印をつける。

 

2.カッターナイフで印をつけた部分をカットする。

カットしたら、ペットボトルの周りをサランラップで巻く。

3.セロハンテープでペットボトルをメガネに取り付ける。

防塵メガネにペットボトルを取り付ける時は中心がよく見えるようにバランスをとって取り付けて下さい。

4.2つ取り付けて、横から見たらこんな感じ。

5.完成

実際にメガネをつけて鶴を折ってみた

今回は手先の感覚を制限するために作ったメガネをつけた上に手袋を2枚はめます。

メガネをつけて手袋をつけましたが視界が狭く手袋をつけるのも至難の業。

視界がはっきり見えるのはペットボトルの穴の部分だけなので本当に少しです。

周りがぼんやりして、視点を合わすのがとても難しいです。

手先の感覚が感じにくいです。

視界が狭いため端と端をあわすなど、開いている方を折るなどが出来ません。

そうなると思考まで止まってしまいます。

普通に折るより2倍以上時間がかかり、とても疲れました。

 

完成した鶴です。

やはり、りんがいつも折っている形に似ています。

 

疑似体験した感想

今回体験してりんの気持ちが分かりました。

もう少し早くできないの?いつもなんでそんなに折り方が雑なの?なんでそんなに気が散って集中できないの?と思っていましたが、実際に体験してみて「できるわけがない!」です。

りん、ごめんよ〜と謝りたい気持ちになりました。

 

視野が狭く手先の感覚が少ない状況で何かを出来るようになる事は非常に困難です。

時間がかかるだけじゃなくめげそうになります。

これからはその気持ちも汲みながら、

成功へ導かせてあげる声かけや支援が大事だと思いました。

動画を作りました

自閉症の独特な見え方を理解していただくために、次のような動画を作りました。

私たち夫婦も体験し自閉症の世界を少し理解できましたので、紹介させていただきます。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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