自閉症児のパニック、癇癪の対処法〜我が家のりんの場合〜

成長日記

自閉症児のパニック、癇癪の対処法〜我が家のりんの場合〜

自閉症の子どもを育てている家庭にとって、パニックや癇癪はとても深刻で、親も本当に気持ちがグッタリ疲れて消耗して、とにかく何とかしたい問題ですね。

これをしたら治まる!これが正解!という確かなものがあれば良いのですが、

それぞれのお子さんによってこだわりの強さも違いますし、お子さまにあったクールダウンの方法が必要になります。

今回は我が家のりんがパニック、癇癪を起こした時に治まる方法を書きたいと思いますので、参考になれば幸いです。

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癇癪やパニックが始まった時期と治まった時期

始まった時期 3歳 〜 治まった時期 6歳

3歳までは本当に大人しくあまり泣きませんし、育てやすい子でした。

3歳くらいから自我が芽生え始め、集団に入ってから癇癪、パニックが出始めました。

自我が芽生えて癇癪を起こすことは成長の過程でもありますが、自分の気持ちを上手に表現できなかったり、感情を制御できないもどかしさが態度に出てしまったりするんでしょうね。

この時期は生きた心地がしないくらい大変でした。

健常児の癇癪とはまた違う、気持ちに寄り添ってあげたいけど、全く治らない、物を投げる、叫ぶ、それが長時間。

こちらも人間です、イライラして大声を出して一緒に泣いている時期もありました。

でも、大丈夫です。これもだんだん年齢があがれば治まってきます。

 

りんは6歳くらいに治まってきました。

それは、言葉の理解や自分の気持ちを表現できるようになってから。

※前より治まってきただけで、なくなったわけではありません。今でもたまに起こすこともあります。

パニック、癇癪が起こる状況

りんがパニックを起こす状況は下記のようなことです。

  • 勝ち負けのゲームで負けたとき
  • 誰かに怒られたとき
  • ゲームで遊んでいて終わりと言われたとき
  • 遅刻したとき

パニック、癇癪を起こした時の対処方

言葉かけ

りんがパニックを起こした場合は

否定的な言葉をかけるのはアウトです。

余計に悪化させてしまいます。

 

否定的な言葉

  • ダメ!バツ!しません!
  • 終わりって言ってるでしょ!
  • 怒ってない!
  • ゲームなんだから、負けても仕方ないでしょ!

治まる言葉かけ

なかなか難しいのですが、パニックの原因に対しての言葉かけというより、

具体的に「こう考えたらいいんじゃない?」という話をしています。

また、パニック治まったら「こんなに良いことあるよ」と伝えます。

  • 負けるのが嫌だったら、始めに「やらない」って言っていいんだよ。
  • ママも負けたから一緒だよ、でも楽しかった。ママ負けるの大好き。
  • 怒ってるように聞こえた?怒ってないよ、教えてあげているんだよ。また偉くなったね。
  • もうお風呂だから、遊びたかったら明日すごくゆっくり遊べるけどどうする?
  • 帰ってママと美味しいおやつあるよ!面白い遊びも考えてるよ!
  • ママお腹痛くなってきたから、帰らないと倒れてしまう〜(仮病も使ってみたりします。笑)

言葉かけで治まらない場合は環境をかえる

言葉かけで治まらない時も多々あります。

その時は、危険のない誰もいない場所に連れていきます。

そうなったら、そっと側にいるしかないですよね。

でもお母さんを叩いたり、危険がある場合は離れた方がいいです。

りんの場合は、私からも離れたがりますので、あえて1人になります。

治まった後は褒めてあげる

治まった時は「泣きやんで偉かったね」と褒めてあげます。

実体験の中ではこの一言が母親としてはなかなか言えないんですよね。

あんなに暴れといて、困らせて、こちらは消耗しきっているのに「偉かったね」とはなかなか。

言えても顔がかなり怖いと思いますw

前よりも治まるのが時間が早くなった、パニックは起こしたけど、1人で切り替えれるようになった時などは、褒めてあげれそうですよね。

最後に

実は、なぜ自分がパニックを起こしているのかもわからない子もいます。

そばにいる母親もなぜパニックが起きているのかわからないこともあります。

「何とかしてやめさせなければならない、悪いことをしているから怒ったほうがよいだろう」

と思い、やめさせようと必死になります。

 

幼い間は、「困ったよー」「わからないよー」「いやだよー」

それを訴えようと自分のできる表現方法で、訴えています。

パニックは、本人も辛いはずです。

わがままでもなく、SOSだという認識を持つと言葉かけもかわってくるかもしれません。

 

りんは、私と一緒にいると私の「言葉かけ」で落ち着けます。

ただ次のステップ、私がいない時にパニックを起こした場合です。

これからは自分で切り替える力を身につけることが必要になってきます。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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