自閉症児が服や靴を間違えずに1人で着れるようになるには
自閉症の子どもは、洋服を着る際に前後反対ということがよくみられます。
洋服だけに関わらず、靴の左右反対、ボタンのかけ違いもあります。
子どもであればよくあることですが、自閉症の子どもは感覚的に鈍感なこともあり、前後、左右反対でも気持ち悪いな〜という感覚が特に感じにくいです。
今回は我が家のりんが実際に実践して上手くいった方法を書きたいと思います。
服の前後を間違えずに着るには
服の柄で見分けたいところですが、前の絵柄だけでなく、後ろの絵柄のものもあります。
子どもが分かりやすいように、徹底して前の絵柄ものしか買わない!という方であれば問題ないのですが、気に入った服は後ろの絵柄であったりする場合もあり、私はついついそんなことを忘れて可愛いものを買ってしまう母です。
手で持つべき部分に印をつける
1人で服を着れる歳になってからまずしたことは、
お気に入りのワッペンでも、ボタンでも構いません。
タグの位置で前後確認する
左右の判断ができるようになってから
(右手あげて左手あげてなどのコミュニケーションがとれるようになったら)
どの服もタグは必ず左についています。
ですので、タグが自分の左にくるように着ます。
ズボン、スカートになってもタグは左です。
どの服にでも共通なので、親の手間を加えなくていいです。
小学生になったりんは、今はこれを実践しています。
ほぼ間違いません。
靴の左右を間違えずに履くには
りんは靴の左右間違いがとても多く、困っていました。
普通は左右逆だと違和感があり気持ち悪いと思うのですが、りんは足の感覚が鈍感のようです。
下記のように靴の中に貼れる絵合わせシールや、絵合わせインソールを使ってみました。
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今まで何も考えずに履いてた靴が、絵あわせをして楽しみながら履くようになりました。
靴を正しく履くことを繰り返すことで感覚が定着するのか、今では何もしなくても正しく履けるようになっています。
ボタンをスムーズにとめれるようになるには
ボタンをとめる際によく起きることは
- ボタンのかけ違い
- ボタンの穴が分かりにくい
- ボタンが小さくて操作できない
何回か間違いを繰り返すことで、自信をなくして「もうやらない!」となるか、毎回「ママやって〜」と言っていました。
幼稚園でも、自分だけ遅くなれば焦ります。
- 操作しやすい大きさのボタンを選ぶ。
- ボタンの穴が分かりやすいように、ボタンの穴の部分の糸を分かりやすい色にする。
- ボタンをはめていく時はいつも下からはめていく。
上記の練習用の服を選ぶ必要があります。
りんは、幼稚園で使用するスモックを先生に相談して、
あえてボタンのものを使い練習していました。
幼稚園の制服がボタンの色と、服の色が同化して分かりずらかったので、
ボタンの穴を、分かりやすい色の糸で上から縫い付けました。
ボタンをはめることに関しては、子どもの手先の発達状況によって違ってくるので、
段階を踏んでスモールステップで進めていくことが大切だと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうごいました。