りんが自閉症と診断された時
りんが自閉症と診断されたのは2歳半です。
今でもその診断された日のことをしっかり覚えています。
今回は精神科の先生にどのように言われたのか、どういう検査をしたのかを書きたいと思います。
2歳で受診
支援センターの紹介など、誰かに自閉症の疑いを指摘されたわけではありませんが、1歳半検診で「心理士に相談しますか?」と言われた一言から何かおかしいと感じ始めて、直接、精神科を受診しました。
発語は、ママ、パパ、バイバイくらいだったと思います。
りんは、病室に入るなり大号泣。
しかし、奥のおもちゃが目につきそこへ飛びつき、遊び出して落ちつきました。
問診
男の先生でした。いくつか質問をされました。
- 言葉はどの程度話しますか?
- 読んだら、振り向きますか?
- 指差しはしますか?
- してほしい要求はどのようにしますか?
そこから、先生が絵本を持ってきて、りんへ「ぞうさんどこかな?」と指差しをさせようとしました。
りんは、全て出来ました。
聴覚検査
音が聞こえにくい場合もあるので聴覚検査をするように言われました。
難聴のあることに気づかずにいると、ことばの発達が遅れたり、コミュニケーションがとりにくいなどの支障が起きるからです。
しかし、音が聞こえからボタンを押すという検査は2歳のりんには出来ませんでした。
そこで、ABR(聴性脳幹反応) 検査というものをしました。
ABR(聴性脳幹反応) 検査とは
脳波で聴力を見る検査で、ある一定の音を聞かせ、聴覚進路の脳幹から出てくる脳波をコンピューター解析して、その脳幹反応が出るかで聞こえてくるかどうか調べる検査 です。
生後間もなくでも出ます。乳幼児や高齢者など、音が聞こえたかどうかを返事で きない人に行なう聴力検査のことです。
検査中は体を動かさないようしないといけないので、睡眠薬を飲んで検査をしました。
診断結果
聴覚検査は問題なく、正常に聞こえていることが分かりました。
結果、まだ2歳なので分かりません。
しかし、「自閉症という可能性もあります」と言われ、もう1度、2歳半で来て下さいと言われました。
私の気持ちは自閉症と言われなかったものの、モヤモヤ半年待つことになりました。
再度2歳半で受診
2歳半に診て頂いた先生は、診断に関してはとても有名な先生でした。
おばあちゃんの先生ですが、診断している人数が半端ないらしいです。
その先生は、自閉症の子の目の動きや、歩き方、息づかいでも分かるようです。
自閉症と診断
部屋に入り、りんは泣くこともなく、おもちゃの方に直行でした。
先生からは、一瞬パッと見ただけで「自閉症やな」と診断されました。
診断されてから簡単な聞き取りはありましたが、診断はとても早かったです。
今覚えば、りんは初めての場所に入ったのにも関わらず、先生とは目をあわせず、先生の奥のおもちゃに走っていく時点で不自然だったのかもしれません。
普通であれば、赤ちゃんでもまず「ここはどんなところなのか?」「この人誰なのか?」と不安になったり、状況をつかもうとするのではないでしょうか。
先生からは紙を渡されて、自閉症というのはどういうものなのか説明を受けました。
その後、身体検査、簡単な質問がありました。
- スプーンの持ち方
- 服の着脱の様子
- トイレの状況
- 食事は問題ないか
りんは、自閉症スペクトラムで、その中でも高機能自閉症になるであろうと言うことでした。
IQ100は超えるんじゃないかな?と言うことでしたが。
現在(6歳)のりんはDQ73なので、今のところ外れてますね。笑
「この子なかなかかしこいで〜、記憶力がいいわ。ただ、頑固やで〜。」と言われました。
その時はそんな言葉は全く入ってこず、どうでも良かったです。
覚悟はしていたものの、自閉症と診断されたことが衝撃で今まで味わったことのない気持ちでした。
担当の精神科先生
今後、この先生に定期的に受診してもらうことになります。
診断に関してはすごいのですが、こちらの相談はなかなか厳しい返事が返ってくることが多いです。
療育の先生とは違い、医学的に考えておられるので「そんなこと言っても無理無理、そういう障害なんだから」と言われます。
例えば、最近では学校でりんの椅子に座る姿勢について、
私「授業中すぐに姿勢が崩れてくるので、先生がピンと座りましょうと指摘してくれているようなのですが…」
先生「そんなん絶対に言うたらあかん、先生に言うといて。自閉症は中垂神経の病気なのに真っ直ぐしましょう〜なんて言うたって、本人はどうしたら真っ直ぐになるなんて分からないんだから。そんなこと言うくらいやったら、後ろで寝ててもいいよ、トランポリン出来る教室行って運動してた方がいいよ。本人にそんなこと言うたったら可愛そうや。」
マジっすか。。そんな感じでいいんですか。笑
でも、今のりんではそれくらいの力しか持っていないと先生が判断されたのかもしれません。
先生「でも、いずれが出来るようになる。これが真っ直ぐなのか。話聞く時はこうやって聞くんや、って気づく時がくるから。その時まで待ってあげなさい。」
初めは「先生めちゃくちゃなこと言うな」と思いましたが、それまで私は他人の目を気にしたり、姿勢が崩れるとよく目立つのでしっかり座りなさいと言い続けていたのも事実です。
先生は実はそんな私の性格を分かってそう言ったのかもしれません。
「それは親のエゴや」と何回言われたことか。笑
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。