【感覚過敏】視覚過敏の症状と対処方法
感覚過敏の一つで、発達障害のある子どもに視覚過敏があることも多いと言われています。
我が家のりんも、人ごみや動くものがたくさん目に入るとすごく疲れる視覚過敏です。
今回は視覚過敏について、視覚過敏の子が普段どのようなことに困っているのか、症状を軽減する方法を書きたいと思います。
視覚過敏とは
視覚過敏とは、視覚情報の処理に関するはたらきに偏りがあるために、光の刺激を過剰に受け取ってしまう状態のことを指します。
◆通常の見え方
◆視覚過敏の見え方
※一人ひとりの感じ方や症状は異なるため、あくまでイメージです。
りんは視覚過敏のまぶしいい方で見えていると思います。
外出すると光をまぶしかったり、疲れやすくなります。
視覚過敏のあらわれ方
感覚過敏は、そのときの体調や気分によっても大きく左右されます。
同じ感覚刺激であっても、体調が悪かったり、緊張や不安、イライラがあるときには、感覚過敏が出やすくなります。
- 光をとてもまぶしがる。フラッシュを嫌がる。
- テレビやパソコンの画面から目をそらす。
- 色の組み合わせでとても苦手なものがある。
- 反射や回っているものに、ずっと注目している。
- 人ごみや動くものがたくさん目に入るとすごく疲れる(音の刺激も重なる)
対処法
- サングラスを使う。
- 教室では刺激が強い掲示板(カラフルな掲示物など)が目に入る席はさける。
- 蛍光灯は明るすぎないものを選ぶ、間接照明を活用する。
- 人ごみに行く時は寄り道しない。安心できる人と行くようにする。
りんの視覚過敏の症状
- スーパーや飲食店では蛍光灯がまぶしく感じ、人が多くいろんな情報が入ってくるため、落ち着かない様子。
- 太陽がまぶしいため、外での活動は疲れやすい。
- 反射や回っているものに、ずっと注目している。目があっても反射して写っている目の向こうを見ている感じも多い。
- 人ごみや動くものがたくさん目に入るとすごく疲れる(音の刺激も重なる)
症状が1番強く出ているのが、人ごみの中でたくさんの情報が入るとかなり疲れるようです。
本人も疲れるのが分かっているのか、脳がパニック状態になっているのか、現実逃避して自分の世界に入ってしまいます。
独り言を言ったり、首を傾げたり、普通の状況ではいられなくなっています。
感覚処理において、選択的注意がうまくいかないため、重要な物以外を全て認識してしまうことになります。
例えば、学校で先生に注目すべき時に他の生徒が周囲をうろうろしているとそれらにも注意をむけてしまうことになりますので、処理する情報が多くなりすぎてしまい非常に疲れやすくなります。
学校生活で気をつけてもらっていること
- 学校の席は出来るだけ、1番前の席か1番端の席にしてもらっている。
- 学校行事で集会や音楽会など、人が多くなりしんどくなった場合(気分が悪くなったり)は、別の部屋へ移動させてもらう。
- 音読を読む場合は、段落に分けて読む練習をさせてもらっている。
- 複雑な文字は大きく、大きい用紙に分かりやすくお手本を書いてもらっている。
プライベートで気をつけていること
- スーパーは本当に必要な時だけ。
- 土日のお出かけは、人混みになりそうなところはいかない。キャンプやアウトドアなど開放感のある遊びのみ。
- テーマパークなどは、学校を休んで平日に出かける。
- 習い物のスイミングは1番人が少ない曜日にしている。
学習面でも困ることがある
視覚過敏の人は生活面だけでなく、学習面でも困ることがあります。
視覚過敏が原因となって、黒板の文字や教科書の文字が正しく読むことができなかったり、読むのに時間がかかり過ぎたりするからです。
- 読む速度が遅い
- 効率のいい読み方ができない
- 文章を読んでいると、疲れて眠くなってしまう
- 長時間、読み続けることができない
- 読むことで、頭痛や吐き気が生じる
りんは、勉強が始まったとたんに、あくびばかりが始まるのは視覚過敏のためだったのです。。
対処法
- 文字が大きくわかりやすい字体(フォント)にする
- 読みたい範囲以外を隠したり、長い文をスラッシュで区切ったりすることで文章を読みやすくする。
- 蛍光ペンで重要だと思われるところにだけ色を付けることで、読む情報量を調整する。
- 白黒のコントラストが原因で文章が読みにくい場合、紙の色を白から変えるみる。
まとめ
視覚過敏の子どもにとっては、光がチカチカするのも文字が動いて見えるのも生まれながらの症状であるため、それが異常だと気づきにくいです。
りんに、いつも「どう見えているの?まぶしいの?」と聞いても、りんは通常の見え方が知らないので、自分の見え方は異常だと自覚がありません。
幼い間は本人は視覚過敏に気づかず、なぜかすごく疲れていて、パニックを起こしたり、辛い思いをしています。
ですので、子供の行動をよく観察して、どんな刺激に対して敏感なのかや、嫌悪感を抱いているのかを知ることが大事です。
本人の努力や慣れでどうにか克服できるものではありません。
本人にとって好ましくない刺激をできるだけ遮断することや、
周囲の環境を調整していくことが大切です。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。