自閉症の診断をうけることの意義

成長日記

自閉症の診断をうけることの意義

スポンサーリンク

診断をうけるまで心情

りんは1歳半検診で、要観察のようなことを言われて以来、ずっと家ではりんの症状についてネットで調べては「自閉症」のワードが出てきて心配していたことを覚えています。

これは当てはまっているけど、これは当てはまらないなんて自分で診断していた日々でした。

毎日そのことばかり考えてしまい、ずっと暗い顔をしていたんだと思います。旦那に「病院行ってみよう!そしたらハッキリするやんか。」と背中を押してもらえなかったら、前に進めていなかったかもしれません。現実を知るのは怖いけど、ハッキリさせたいという、例えば病気の疑いがありガン検診に行くような感じだったでしょうか。

ただ、その時の私の知識でも、自閉症は治らない、診断名はとれないと知っていたので、りんの人生が決まってしまうことが怖かったのです。

判断に困ったり、なかなか受診へ踏み切ることができない場合

自閉症かな?と感じることがあったとしても判断に困ったり、なかなか受診へ踏み切ることができない場合もあると思います。

いきなり専門医に行くことは難しい場合は、まずは無料で相談できる身近な専門機関の相談窓口を利用することもできます。

身近な相談センターに行って相談し、自閉症の疑いがあり、診断を希望すればそこから専門医を紹介してもらえます。

【子どもの場合】
保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所 など

私の場合は相談というより、はっきりした診断をしてほしかったので、直接、専門機関に受診することを決めました。

診断をうけた時の心情

2歳半ではっきりと自閉症スペクトラムという診断がでました。

私は「やっぱりな…」と思い、診断をうけるまで私の心はずっと苦しんでいたせいか、言われた時はそこまでのダメージはなかったです。親の感として診断をうける前から自閉症だと確信していたのかもしれません。1%だけそうじゃなければいいなという願いはありました。

診断をうけてからは、次に何をするべきなのかという考えにかわりました。どんな支援がうけれて、療育とは何だ?から始まって、ネットで調べたり、市に連絡して今何をすればいいのか確認しました。次に先生から教えてもらった療育施設を片っ端から連絡しました。

切り替えが速くあんなに悩んでいたのに、自分でも案外強いんだとびっくりしたくらいです。でも、友達の中には診断を聞いて先生の前で泣いたり、1週間外にも出れず、ずっと泣いたと言っていた人もいます。今ではそんなお母さんも受け入れ明るく子供と過ごせています。

りんは何も悪くないのです。たまたま障害をもって生まれてきましたが、私にとっては診断をうけても何も変わらない、かわいい子供です。まずはりんが生きていきやすいように環境を整えることと、りんが自信をもって生活していくための訓練、サポートしていくのが、私の仕事だと思っています。

自閉症の診断後、受けれる支援

障害者手帳

発達障害のある人が取得できる可能性のある障害者手帳は療育手帳(名称は自治体によって異なるよいです)または精神障害者保健福祉手帳の2種類です。手帳を取得できると下記のようなサービスを受けることはできます。

  • 税金の優遇措置
  • 医療費の助成
  • 公共料金・電話料金などの割引
  • 公共交通機関・公共施設・映画館などの無料化・割引

療育手帳とは

IQ値が70~75以下で、知的機能の障害が発達期にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別な援助を必要とする状態にある人が対象

精神障害者保健福祉手帳とは

精神障害や発達障害があるために日常生活・社会生活への制約がある人が対象

障害福祉サービス受給者証

障害者総合支援法や児童福祉法に基づいて運営をしている事業所のサービス(児童発達や、放課後デイ)を受けるためには、障害福祉サービス受給者証を取得する必要があります。取得することにより、行政からの給付金を受けながら福祉サービスを利用することができるようになります。

受給者証を取得すると療育をうけることができます。自閉スペクトラムの治療の基本は「療育」(治療教育)です。療育によって本人が適切な支援を受け、同時に周囲が本人の特性について十分理解できるようになると、子どもは生活上の支障を感じにくくなり、自己肯定感を高めることができます。療育は地域の療育センターなどの公的な施設のほか、病院やクリニックなどに併設された施設、民間の施設でも提供されています。

特別児童扶養手当

20歳未満の精神または身体に障害のある子どもを育てる父母などが受けられる手当です。

・身体障害者手帳1~3級程度、および一部4級程度
・療育手帳A・B、愛の手帳1~3度程度
・手帳をもたないが、障害・疾病等により日常生活に著しい困難がある場合

【支給額】

特児1級認定の場合 51,500円
特児2級認定の場合 34,300円

障害児福祉手当

20歳未満の精神または身体に重度の障害のある子どもを育てる父母などが受けられる手当です。

・おおむね身体障害者手帳1級、および2級の一部
・おおむね愛の手帳1度、および2度の一部
・上記と同等の疾病・精神の障害(専用の診断書による判定があります。)

【支給額】14,600円

最後に

診断を受けることは、本当に怖くて勇気のいることで、なかなか前に進めない人もいると思います。

実際にも、私の友達で心理士や保育園から専門機関を受診するように言われても、家族からただの個性が強いだけだ、診断名なんてとれないんだから行くものじゃない!と言われて、行けずにいるお母さんがいました。やはりその子供は、小学校でもトラブルを起こし、先生や友達に怒られ辛い思いをしています。

1番辛い思いをしているのは、子供です。療育をうけ本人が適切な支援を受け、同時に周囲が本人の特性について十分理解できるようになると、子どもは生活上の支障を感じにくくなり、自己肯定感が高まって二次的な問題(二次障害)の予防につながります。

障害を親が知らないことが1番こわいことだと思います。りんは、同い年の他の子達に比べて出来ないことも多いですが、他の子には持っていないたくさん良いところ持って生まれてきてくれました。障害のあるりんが大好きです。

続く

 

タイトルとURLをコピーしました